北村からのメッセージ

 

 第4回(10月20日)

 今回は衆議院外の生活環境をご紹介しましょう。私が住む赤坂議員宿舎は、山王日枝神社に近い赤坂溜池の小高い丘の上にあります。営団地下鉄銀座線の山王溜池、同有楽町線の赤坂駅から歩いて5分、同丸の内線の赤坂見附駅からは10分の距離です。朝夕に送迎バスも出ていますが、国会議事堂や衆院議員第2議員会館までぶらぶら歩いても10分前後にたどり着け、政治家にとっては最も便利な“職住近接”の宿舎であります。
 私の部屋は4階です。議員宿舎の中では最も古い6階建ての建物。6畳2間とダイニングキッチンに風呂付きです。少々狭い住まいですがエアコンも効いて快適。朝食はほとんど食堂を利用夕食はほとんど外食ですが、栄養が偏らないよう野菜を大量に食べるなど、時々自炊を心掛けております。
 それにしても赤坂は変わりました。故白浜仁吉代議士の秘書をしていた頃は、宴会政治の真っ只中。上記の3駅に囲まれたネオン輝く巷の繁華街には「中川」、「長谷川」、「たかい」などの高級料亭が軒を接し、芸者を乗せた人力車が、政治家、官僚などの高級車の間を縫うように走る光景が夜ごとに見られました。
 ところが、ホテル・ニュージャパンが大火で消失した頃から、上記の老舗料亭は相次ぎ姿を消し、ビル化した「川崎」や、故田中角栄元首相愛用の「木下」など数権の料亭を残すのみ。変わって焼き肉、キムチチャゲなどの韓国料理屋が赤坂を席巻しています。赤坂見附駅周辺の名物日本蕎麦屋も何時の間にか消えていました。近くにはTBS本社やテレビ朝日のアークヒルズビル、ATTツインビルなどの高層ビルが立ち並び、赤坂は今や政治の街ではなく、ヤングの街と化しました。
 バブル崩壊後の不況も影響していますが、約20年前の鉄建公団による官官接待の「公費天国」が批判されて以来、政治家の会合はホテルで開くようになって宴会政治が急速に廃れました。