北村からのメッセージ

 

 第22回(7月16日) 参院選公示  人気上滑りに懸念

 21世紀初の国政選挙である参院選は7月12日に公示され、29日の投票に向け各党が激しい戦いを展開しています。私も自民党の遊説局次長として,地元の長崎県はもとより全国の応援に飛び回っております。小泉人気は80%台の高原状態を続け,マスコミは一様に自民党の圧勝を予想しています。だが,このアナウンス効果は余りにも大きく,有権者が安心しきって投票行為にカゲリが生じないか、人気が上滑りしないか、と色々懸念されます。

 売れる小泉グッズ

 確かに,小泉人気は衰えを知りません。小泉純一郎首相のメッセージを電子メールで直接配信する「小泉内閣メールマガジン」は好評で、受信登録者は7月初めに210万人を突破しました。メルマガは党の機関紙や週刊誌,地方紙をしのぐマスメディアとなり,政治に対する国民の関心はいやが上にも高まっています。日米首脳会談で首相が着ていた「ラルフローレンの青いシャツ」を買いたいとの問い合わせが都内のデパートに殺到。首相の人形と「米百俵の精神」の米俵を付けた携帯電話のストラップ,首相の顔をプリントしたTシャツ,テレホンカード,色紙の小泉グッズ4種類は、自民党本部で飛ぶように売れ、旅行業者が党本部を土日の観光コースに組み入れたいと申し入れたほどです。

 怒り,期待,共感

 首相の人気はミッション(使命感),パッション(情熱),ファッション(流行)が3大
要素とされていますが、小泉人気の背景には,はけ口もなく長年抑え込まれてきた国民の「政治不信」」「怒り」と,こうした政治,経済に対する閉塞感を首相が改革断行で払拭してくれるとの国民の大きな「期待」があります。改革のメニューは「経済・財政運営の指針」(骨太の方針)に盛り込まれ,公約となりました。成長を阻害している規制や慣行,制度に徹底的なメスを入れるという「聖域なき構造改革」は、国民の目に新鮮に映っています。また,ライオンヘアーを振り乱して構造改革を訴える首相の姿にも国民は,深い共感を得ているようです。

 当面ダンマリ

 借金財政と予算の硬直化を打破するための,道路特定財源の見直し,地方交付税改革,郵政事業の民営化,特殊法人改革,地方の自立など,数々の改革メニューは、効率的な”小さな政府”,企業家精神と市場原理に基づく資本主義経済の”競争社会”に改革するものです。しかし、上記のメニューは前号でも紹介したように,官僚はもとより、党内守旧派,地方自治体,関連団体に強い反発と不安を駆り立てています。当面は選挙に勝ち抜くため,”抵抗勢力”はダンマリ戦術を取り続けていますが,参院選後は一荒れしそうな険しい雰囲気です。

 裏方で懸命な努力

 加えて,野党側は「政府の指針は各論に欠ける。不良債権の強制処理は大量失業を招き、国民へ強烈な”痛み”を与える」と反撃に出,骨太指針の“泣き所”を盛んに攻撃しています。選挙期間はわずか17日間。小泉“準ちゃん”ブームに浮かれ油断していると,12年前の参院選で歴史的惨敗を喫した橋本龍太郎幹事長(元首相)の”龍様”ブームと同じ結果になりかねません。小泉旋風にアゲンストが吹かぬよう組織を引き締め,同時に守旧勢力の結束も図り,党が一丸となって燃えるよう,私は選挙の裏方として懸命に努力しているところです。